GS/TPの遊び心

GS/TPの遊び心

こんにちは!

当店でもオススメの腕時計。GS/TPのデザインについて深掘りしたいと思います。

 

・CREAM / BLACK FRIED EGGS DIAL

目玉焼き文字盤のレイアウトはイギリス陸地測量部で使われていたコンパスから着想を得てデザインされたもの。

数字の時刻表記は目玉焼きで表示され、中央からズレている卵黄も可愛らしいアクセントになっています。

1960年代にユニバーサル・ジュネーブが発表したポールルーターサブの文字盤ではドットやバーの厚みや位置などに特徴があり、FRIED EGGS DIALはこのデザインからインスパイアされています。

 

クリーム色のダイヤルはイギリスでイースターの時期に販売されるチョコレートメーカー、キャドバリーの「クリームエッグ」にちなんで名付けられました。

「クリームエッグ」は卵型チョコのことで、中には黄身を模したフィリングが入っています。

イースターでは卵は生命や復活の象徴とされるため、チョコレートも卵型が定番なのです。

デザイナーのウィリアムがイギリス出身ということで、遊び心のあるネーミングになっていますね。

 

・TELEGRAPH

このモデルの着想源となったのは20世紀初頭のモールス信号通信士が使用していた懐中時計。

外周には数字を配し、中心にアルファベットを並べることで時刻を1文字で表すことができるユニークな仕組み。

午後はA〜M、午前はN~Zといった具合にアルファベット1文字で時間を瞬時に読み取ることが可能でした。(モデルによっては逆の割り当てになっている場合も)

(↑1920年代のもの)

 

モールス通信士は、戦場や前線でモールス信号を扱い、部隊間の情報伝達を支える専門兵士。

作戦指令や暗号通信など、正確で迅速な伝達が任務だったため、この懐中時計は瞬時に時間を確認できる相棒のような存在だったことでしょう。

実際モールス信号では数字よりアルファベットの方が早く打てたそうで、通信士が即座に理解できるよう「時計の文字盤にアルファベットで時刻を表す」工夫が生まれたと考えられます。

 

・TAMARIND DIAL

デザインは1950~1970年代に作られたスポーツウォッチのトロピカルダイヤルからヒントを得ています。

当時のダイヤルは紫外線に当たると塗装がブラックからブラウンへ変色することがありました。
これは工場で新しい塗料を試さずに使用したためという偶然の変化でしたが、温かみのあるブラウンは結果的に人気を集めることに。

ヴィンテージウォッチの味わい深いフェードのように、自分だけの風合いを作り出していくのも面白さの1つです。

 

時計の名前は甘酸っぱいトロピカルフルーツ「タマリンド」に由来。

ダイヤルの地のブラウンは果肉を、アワーマーカーはオレンジ色の種を彷彿とさせる、見た目にも味わいのあるデザインとなっています。

 


GSTP (ジェネラル サービス タイム ピース)

ブランド名でもあるGS/TPは第二次世界大戦期、イギリス軍が一般兵士向けに支給した懐中時計のこと。
堅牢で、シンプルで読みやすい文字盤は日常使いにうってつけの1本です。

在庫も残りわずかとなっております。

ぜひ、お試しくださいませ!

 

 

稲田商店
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